低めのダイニングテーブルのメリット・デメリットをご紹介!おすすめの選び方を徹底解説!

はじめに|低めのダイニングテーブルが人気の理由

高さ70cm未満の低めのダイニングテーブルが人気を集めています。低めのダイニングテーブルのメリットや使いやすさの理由、今までそれほど選ばれてこなかった理由、インテリアとしての性能やおすすめ商品、またデメリットなど、低めのダイニングテーブルについてプロの目線から徹底解説してまいります。

ダイニングテーブルは低いほうが使いやすい?!

ダイニングテーブルを選ぶ際、実はいろいろな高さがあることに気付かれた方も多いと思います。「世の中で一番出回っているサイズが使いやすいサイズなんじゃないの…?」と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。
なぜかというと、ダイニングテーブルの使いやすさは使う方の身長にもよりますし、なによりダイニングチェアとの相性が大切だからです。

今回は意外に使いやすい「低めのダイニングテーブル」に焦点を当てて、メリットやデメリット、用途や選び方まで徹底解説していこうと思います!

ダイニングテーブルの標準的な高さは70cm以上

楽天市場やAmazonなどのECモールなどで検索してみていただければ一目瞭然ですが、一般的なダイニングテーブルの高さは約70cm前後です。時には75cmというものもあります。

昨今、リモートワークなどでダイニングテーブルをPCデスクや勉強机としても利用される方が多くなりました。ダイニングテーブルと高めのデスクチェアと合わせることが多くなった結果、少し高めのダイニングテーブルを使う方も一定数いらっしゃるのかもしれません。

とはいえ、ダイニングテーブルの高さの標準がここ数年であがったということはありません。もともとダイニングテーブルは欧米のものであり、靴を履いた生活に合わせて作られています。そのため裸足で生活する日本人から見ると、もともと少し高めに設計されているのです。

70cm未満は「低め」のダイニングテーブルと言える

「低め」と言われるダイニングテーブルの基準は、おおよそ70cm未満と言えるでしょう。明確な基準はありませんが、ベンチタイプのダイニングチェアと合わせるダイニングテーブルはおおよそ70cm未満であることが多いです。

低めのダイニングテーブルが、学習やリモートワークに向かないかというとそんなことはありません。むしろお子様などは座りやすくなって机に向かう回数が増えるということも考えられます。

ではなぜここ数年で低めのダイニングテーブルが注目され始めたかというと、家具屋さんでの商品選びの変化が影響していると考えられます。

最近は家具屋さんの展示方法がより選ぶ方にとって優しくなり、しっかりと触れたり座ったりして選べる場合が多くなりました。

靴を脱いで、実際にご自宅に置く想定でダイニングテーブルを選ぶと、わずか1cmの違いでも印象が大きく異なることに気付かれる方も多くいらっしゃいます。

実は、裸足で生活する日本人にとっては、やや低めのダイニングテーブルのほうがしっくりくることも多いのです。

しかし、ダイニングセットにおいて大切なのはダイニングテーブルの高さではなく、「ダイニングチェアとの相性」です。次の章でその点を詳しく解説していきます。

そもそもダイニングテーブルの高さはチェアで決まる

ダイニングテーブルの使いやすさを決めるのは、ダイニングテーブルの高さではありません。ダイニングチェアとテーブルとの高さの差「差尺(さじゃく)」と呼ばれますが、これが長時間座っても疲れにくいダイニングセットのポイントとなります。

ダイニングチェアでも長時間疲れない!在宅ワーク・リモートワークにもオススメな椅子をカリモクマイスターがご提案|KSP (ksp-furniture.com)

上記の記事でもご紹介していますが、ダイニングチェアに座ったとき、ダイニングテーブルの天板と足の太ももとの空間が27cm~30cmになるのが理想的です。また、天板に腕を机に軽く載せた際、肘が90度になるくらいの高さがちょうどいい高さと言われています。

上記の2つのポイントさえ守れていれば、基本的にはどんなダイニングテーブルをお選びいただいても大きな問題はありません。

あとはお好みのデザインのものをお選びいただいたり、ご家族の人数や用途によってお選びいただいたりすることで、使いやすいダイニングセットをお選びいただくことができるはずです。

低めのダイニングテーブルがこれまでそれほど注目されなかった理由

前章でも書きましたが、そもそもダイニングテーブルは欧米の文化です。欧米人は背が高いですし、靴を履いたままで食事をしますので、必然的に日本人にとっては少し高めのサイズ感となっていました。

近年、家具屋さんで家具を選ぶ際に実際に座ったりお試しいただける機会が増えてきました。低めのダイニングテーブルに座って意外な落ち着きや座りやすさを感じる方が多かったということもあるでしょう。

さらに、お子様が食事をしやすいように、ご高齢の方のお食事がしやすいようにといった理由で低めのダイニングテーブルを望まれるパターンも増えているようです。

低めのダイニングテーブルのメリット

ここから先は、実際に低めのダイニングテーブルのメリットについてご説明して参ります。

01日本の生活様式に合っている

日本人の背の高さや、裸足での生活スタイルに合っているのが低めのダイニングテーブルです。そもそもダイニングセットは海外から入ってきた文化のため、欧米人の身長や靴を履いたままでの食事スタイルに合わせて作られています。日本人の生活様式に合わせてさまざまに改良された結果、近年は低めのダイニングテーブルが人気となっているようです。

02落ち着く

日本人は床に近いところでの暮らしに慣れているため、視線が低いところに合っていたほうが落ち着くと感じられる傾向にあるようです。

実際、家具をお選びになられるお客様のお声でも、座面の低いソファや低めのダイニングセットに座られたときに「落ち着く」というお声をよくいただきます。より落ち着いてゆったり食事をされたい方には、低めのダイニングテーブルがおすすめです。

03洋食が食べやすい

洋食はナイフやフォークを食べ物に差したり、力を加えたりして食事をするため、テーブルが低いほうが一般的に食事がしやすいとされています。また、大皿でシェアするスタイルの食事が多いご家庭も、遠くのお皿まで取りやすく見渡しやすい低めのダイニングテーブルのほうがおすすめです。

逆にお茶碗を手で持つことが多い和食は、高いダイニングテーブルのほうが比較的おすすめです。実際に食事をすることを考えながらダイニングテーブルを選ぶと、失敗なく選ぶことができます。

04ソファーやベンチとも合わせやすい

ダイニングテーブルをリビングテーブルとしても使いたいと考えていらっしゃる場合、ソファとコーディネートするなどして低めのダイニングテーブルを選ばれる方は多くいらっしゃいます。


例えばヒザや腰に痛みを抱えていらっしゃるような方の場合、床に座ったり立ったりの動作は大変苦痛を伴います。ソファに楽に腰掛けながら食事をしたり、テレビを見たりできるソファ+ダイニングテーブルの組み合わせは生活スタイルにマッチしています。

低めのダイニングテーブルであれば、ソファとの相性も良く、またベンチタイプのダイニングチェアとも合わせやすいのがメリットです。

05お部屋が広く見える

お部屋のインテリアの高さを低くそろえることで、空間が広く見えるというメリットもあります。ダイニングテーブルは家具の中でも大きな場所を取り、また高さもあるため存在感が出てしまう家具です。ダイニングテーブルの高さを少しでも低くとることで、お部屋の印象が広くおしゃれに感じられます。

06お子様やご高齢の方にも座りやすい

低めのダイニングテーブルを選ばれるお客様のお声でよくお伺いするのは、小さなお子様やご高齢の方がご家族にいらっしゃるというお声です。
ダイニングテーブルの高さはダイニングチェアとの差尺で決まるというお話をしましたが、ご家族の背の高さはバラバラですから、同じチェアに揃える場合は背の低い方に揃える場合が多いようです。お子様であれば成長を見込んで、小さなうちはベンチタイプ、大きくなってから大人と同じシリーズのチェアを買い足すという方もいらっしゃいます。
また、場合によってはチェアを1人1人バラバラであつらえるというパターンもお見受けします。それぞれがお気に入りの椅子で「定位置」を作ることで、家族の存在感の際立つ素敵なインテリアになります。それぞれの新調に合わせた座りやすいダイニングチェアがあれば、みんなが座りやすいダイニングセットの誕生です。

カリモク家具の場合は高さを1cm単位でオーダーすることができます。

低めのダイニングテーブルのデメリット

01背の高い方は使いにくい

背の高い方にとっては、低い位置に腰掛けなければならない低めのダイニングセットは少々使いにくいと言えるでしょう。背の低い方に合わせてダイニングテーブルを選ぶという場合も、家族全員が座り心地を試してみることが大切です。

02ソファと合わせて使う場合は汚れが気になる

ソファと合わせてダイニングテーブルを使用する場合は、汚れに気を付けたいところです。何かをこぼしてしまったときや落としてしまったとき、油はねや臭いなどがソファにつきやすくなってしまいます。ソファとセットでダイニングテーブルを使用される場合は、ソファカバーを活用するなどして汚れが付かない工夫をすることが大切です。

低めのダイニングテーブルの選び方

01実際に座ってみて「差尺」を確認

何よりも実際に出かけてみて座ってみることが大切です。テーブルとイスはセットでもいいですが、ご家族の身長や体型がバラバラの場合、それぞれに別のチェアを選んでもいいでしょう。その場合、

・腿上から天板裏までの空間(差尺)が28~30cmになること

・手をテーブルの上に出した時、肘の角度が90cmになること

この2点を目安にテーブルと椅子が自分の体に合っているかを確認するとよいです。

02椅子との相性を確認

ダイニングチェアを同デザインで揃える場合は、上記を目安にご家族みんなが座りやすい椅子を選ぶとよいでしょう。お子様が小さいうちはベンチタイプにして後ろからもサっと座りやすい空間を作ってあげると、リビング学習の習慣づけにも繋がります。椅子は軽くて引きやすいものを選ぶと将来にわたって使いやすく座りやすいダイニング空間ができます。ダイニング下はお掃除もしにくい場所ですから、ダイニングテーブルの脚の本数や、椅子の動かしやすさは重要なポイントです。

03色やデザイン、大きさを選ぶ

高さや椅子との相性が決まったら、お部屋の大きさに合わせて色やデザイン、チェアの張地など細かいポイントを決めていきましょう。ダイニングセットは人生で何度も購入するものではありません。また、家族が向かい合って食事をする大切な空間です。見た目やインテリア性から選ぶのではなく、座りやすさ、居心地の良さを重視したうえでインテリア性を高める工夫ができる家具がおすすめです。

おすすめのローダイニングテーブル

ここから先はカリモク家具を中心に、おすすめの低め(ロー)ダイニングテーブルをご紹介してまいります。

01ダイニング5点セット ローストビーチ 幅165cmの組み合わせ例

高さ69cmのダイニングテーブルを使用した5点セット。ダイニングテーブルのみでもご購入いただけます。天板はビーチ無垢材(幅ハギ集成材)を使用しています。

塗装色のローストビーチ色は、ブナ素材の吸い込みムラを活かし、少しヴィンテージな雰囲気。味わい深い表情がお部屋の雰囲気をランクアップしてくれます。

2本脚デザインのテーブルは、椅子の取り回しがしやすく左右から座れます。

ベンチは位置がほぼ固定された状態で使用するため、2本脚デザインのテーブルとの組み合わせが好相性です。

チェアはコンパクトでシンプル、ビーチ材の存在感のある木肌が優しいデザインです。

見た目とは対照的に、重量は4.4キロと軽く、椅子の出し入れも楽に行えます。

シートクッションに内蔵した体圧分散性に優れた布バネで圧迫感を軽減し、小柄の方でもしっかりと背もたれが腰を支えるため、楽にお掛けいただけます。

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02ダイニングテーブル 幅150cm DT8412 ローストビーチの組み合わせ例

4本脚テーブルの脚と脚の間の寸法は幅136センチと、椅子2脚がゆったりと入るサイズとなっています。

天板はビーチ無垢材(巾ハギ材)を使用しています。塗装色のローストビーチ色は、ビーチ木材の吸い込みムラを活かし、少しヴィンテージなカラーの、味わいのあるイメージに仕上げています。

シンプルな中にも、天板と脚の内側に斜めに入り込むラインで一体感を出すなど、こだわりのあるデザインです。

ダイニングテーブル 幅150cm DT8412 ローストビーチ 通販 | 【公式】カリモク家具オンラインショップ (e-karimoku.com)

03ダイニング4点セット 幅135cm ピュアビーチの組み合わせ例

2本脚ですので、椅子を大きくずらさず左右から入れます。ベンチの組合せにも最適です。

柔らかな表情を出すため、2本脚の縦格子は、揺らぎが感じられる角度を変えたデザインとなっています。

チェアは定番のウインザーチェアを、より可愛らしくデザインしました。

ウインザーチェアは、17世紀イギリスで誕生した椅子です。指物師とろくろ師が木管にこだわって作ったとされる、伝統的な椅子のデザインです。

ベンチは背もたれがなく、動かさなくてもまたいで座れるので、限られたスペースでも活躍します。

ベンチは座る人数を制限しない、便利なアイテムです。

ダイニング4点セット 幅135cm ピュアビーチ 通販 | 【公式】カリモク家具オンラインショップ (e-karimoku.com)

まとめ

いかがでしたでしょうか。低めのダイニングテーブルが意外な人気を集めている理由がお分かりいただけたかと思います。カリモク家具はお客様のご要望に合わせて、1cm単位でダイニングテーブルの高さをオーダーしていただくことができます。永く使っていただくものですから、ぜひご納得いただいたうえで、使いやすい高さのダイニングテーブルをお選びください。

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